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「感情というシステムプロンプト」とバイブコーディング、そしてSNSを削除した話

今後、テキストでの発信はこの個人ブログのみとし、活動の主軸をYouTubeとプロダクトに移行します。その理由は、ソフトウェア開発におけるパラダイムシフトと、それに対する人間の認知構造の限界を感じたからです。

ほとんど更新してなかったですけど、X(Twitter)とZenn、note、blueskyなどのアカウントを削除しました。 今後、テキストでの発信はこの個人ブログのみとし、活動の主軸を、YouTube(マーケティング)と、PlayStore・Robloxなど(プロダクト)に移行します。 なぜマーケティングとして大事な「広場」から去るのか。その理由は、ソフトウェア開発におけるパラダイムシフトと、それに対する人間の認知構造の限界を感じたからです。

1. 巨人の転向とパラダイムシフト

ここ最近、Linuxの生みの親であるLinus Torvalds、Redisの作者Antirez、RailsのDHHといった象徴的なハッカーたちが、相次いでClaude CodeやGoogleのAntigravityなどによる開発、いわゆる「バイブコーディング(Vibe Coding)」を肯定しました。 30年以上のキャリアを持ち、コンピュータサイエンスの深淵を知る彼らが「手で書くよりもAIを使った方が良い」と結論づけたこと。これは単なるツールの進化ではなく、開発手法の歴史的な分岐点です。

2. 人間は「システムプロンプト」に支配されている

しかし、この変化を受け入れるには、論理以前の壁があります。 人間は、論理よりも先に「感情」で結論を決めます。これはLLM(大規模言語モデル)における「システムプロンプト(事前指示)」によく似ています。 もし、あるエンジニアのシステムプロンプトに「バイブコーディングで知らない人物がいきなり成果を上げたのが気に入らない」や「長年をかけて苦労して学んだ知識こそが尊い」という定義が刻まれていれば、いくら「生産性が高い」「バグが減る」という論理的ファクト(ユーザープロンプト)を入力しても、出力される答えは変わりません。論理は、先に決まった感情による結論を正当化するために後付けで動員されます。 これは良い悪いの話ではなく、人間の仕様です。

3. プラットフォームの構造的欠陥

Xや技術共有サービスのアルゴリズムは、この性質をハックしています。 「AIにポジティブな内容」と「AIにネガティブな内容」の記事を交互に表示し、異なるシステムプロンプトを持つ者同士を接触させ、感情的な摩擦(エンゲージメント)を生むことで収益化しています。 Linuxの開発者が「AIは良い」と言えば言うほど、既存の権威やスキルセットを脅かされた人々のシステムプロンプトは強い拒絶反応を示します。 私は、そうした構造的な対立煽りや、終わりのない議論に自分のリソース(MP)を割くのは疲れるので止めました。

4. 今後のスタンス

これからの時代は、AIを使って「何を作り出したか」という結果のみが問われるレッドオーシャンになると思います。 誰かの感情を逆撫でするリスクを負ってまで、短い文章で主張を発信する必要はないと思います。 これからリリースされるコード、ゲーム、そして動画の中にプロダクトを置いていきます。

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